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先月、仙台へ出張へ行ったときの話。
駅からタクシーに乗ったのだが、そこで運転手とこんなやり取りがあった。
「お兄さん、どこから来たの?」
「東京からです」
「仙台は初めて?」
「いえいえ、私は東北大の出身なんですよ。」
「へぇ、そうなんだ。」
ここまでは何ら他愛の会話であったが、この後がちょっと面白かった。
「お兄さん、大学時代はモテてモテて仕方がなったでしょう」
私は運転手が何を言わんとしているのかよく分からず「いや、そんなことは全然なかったですけど…」と、素のままに答えた。すると運転手は、次のように言った。
「東北の女の子はねぇ、東京出身というだけで、惹かれちゃうんだよねぇ。」
もし、これが本当だとすると、「東京出身」は仙台において相当なブランド力を持つらしい。だが、私が大学に在学していた当時、そんな事実はなかったように記憶している。ここ数年で、仙台では「東京ブランド」がそんなに幅を利かすようになったのだろうか。
「私、今住んでいるのは東京なんですけど、もともとは関西出身なんですよ。」
「ああ、そう。…じゃあモテねぇな。」
思わず笑ってしまった。
「関西出身」という事実だけで、「モテる」人間が一瞬にして「モテない」人間へと変わってしまったのだ。恐るべし「関西ブランド」。
仙台はもともと関東文化圏の延長線上にある街。東京への憧れやコンプレックスは、確かに少なからずあるような気もする。だが、関西は完全なる異国。そこから来た異人さんは、単に厚かましく図々しいバーバリアンに映るのかも知れない。
(写真は東北大学工学部周辺の並木道)
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