傘がない

051205_0128~01.jpg先日、雨が降っていたので傘をさしてコンビニへに行った。
買い物を済ませて出ようとすると、傘立てに入れておいた自分の傘が無い。そこには、自分の傘と良く似た、色違いの傘が置いてある。多分、誰かが間違って持っていってしまったのだろう。私は、その「よく似た傘」を代わりに持って帰ろうと思った。が、どうにも踏ん切りがつかない。ひょっとしたら、私の傘は悪意ある誰かが盗んでいっただけで、「よく似た傘」はまだ店内にいる誰かのモノかも知れないからだ。

私はしばらく、その場で待つことにした。5分、10分しても、「よく似た傘」は誰も持っていかない。ついに傘立てには「よく似た傘」だけになった。もう間違いない。よし、持っていこう…と思ったが、今度は「やっぱり自分の傘は誰かに盗まれたのであって、この傘は店員さんのモノかも知れない」という思いがよぎり、決断ができない。色々と考えた挙句、私はとうとう「よく似た傘」に手をつけず、雨が降る道を濡れて帰ることにした。

自宅に帰ってからいろいろと考えたのだが、きっと同じシチュエーションで「持っていく人」と「持っていかない人」では、どちらが多いのであろうか…。とりあえず、「持っていく人」の方が、世の中をうまく渡っていくような気がする。

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comments

たぶん私だったら持っていかないと思います。そして5分たりとも待ったりはしない・・・。どしゃぶりだったら、店内に戻って新しいのを買ってしまうかもしれません。世渡り下手ですかね。

kageyamaさん、どうやら私と同類のようですね(笑)。でも、何の迷いもなく持っていくような人間は私はどうしても好きになれません。そういう人の方が「世渡り上手」なんでしょうけど…。

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