著名人へのインタビュー

051220.jpg昨日、新宿の紀伊国屋に行き、仕事の参考資料となる本を計5冊、購入してきた。合計金額は約8000円。ウチみたいな小さい会社にとってみれば、結構な出費である。

5冊の書籍は、いずれも季刊誌『CUE』(第一法規刊)の制作に活用する参考資料である。この季刊誌は、私がいま最も力を注いでいる仕事の一つで、毎号“全身全霊”をかけて制作しているといっても過言ではない。その分、ライターやデザイナーの方々には、かなりの負担をかけていると思う。

私自身の担当記事の中で、最もエネルギーを費やしているのが、「巻頭インタビュー」である。このコーナーは、毎号お一人の著名人にご登場いただき、「教育」や「子どもの安全管理」などについて語っていただくコーナーで、本誌の目玉記事の一つと言える。創刊準備号は、漫画家のやなせたかし先生、創刊号は「体操のお兄さん」こと佐藤弘道さんにご登場いただいたが、我ながらなかなか面白い記事に仕上がったと自負している。(1月発行の2006冬号は、精神科医・香山リカさんがご登場の予定)

インタビューは、ただ質問項目を用意していって、答えてもらえば良いというわけではない。話の中から相手の意図を汲み取り、適切な働きかけよって、「相手に気持ちよく話してもらう」ことが肝要となる。時には押し、時には引き、臨機応変に質問を変えることも求められる。これがなかなか難しい。

そのために大切なのが下準備である。どれだけ相手のことを理解してからインタビューに臨めるかで、話の弾み方、充実度はずいぶんと変わってくる。私の場合、必ずその人の著書を数冊読んでからインタビューに臨むことにしているが、これがなかなか大変である。香山さんのときは最新刊を含めて計5冊を読んで行ったが、それでも勉強不足の感は否めなかったように思う。

ジャーナリストの立花隆氏は、対談相手の著書を「片っ端から」読み漁るという。その結果、書籍代が対談のギャラを上回って赤字になることも珍しくないと聞く。そう考えたら、私なんぞ「まだまだ」である。

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.con-text.co.jp/mt/mt-tb.cgi/72

comment submit