フェアトレードラベルのDVD

051222.jpg私は通常、6から7くらい仕事やプロジェクトを同時平行で動かしている。多忙な時にはそれが10以上になることもあり、少ない時でも3から4は動かしている。言ってみれば、その位の仕事を抱えていないと、会社が成りたないというのが実情なのである。

こうした仕事やプロジェクトの数々の中には、売上に直結しないものも少なくない。時には、見切り発進的さながらに、発行が決定していない段階で制作に入ってしまうこともある。私が第一法規に売り込んだ学校紹介の映像も、その一つと言える。今にして思えば、よくもまあ数十万円もするカメラをポケットマネーで買ってまでやろうと思ったものである。結果として、この映像は売上につながり、その後映像事業は会社の柱の一つになったことを考えれば成功だったと言えるが、いつもそううまく行くわけではない。昨夏に約2~3ヵ月もかけて制作した「子ども落語」の企画なんかは、結果として1円の足しにもならず、苦々しい思い出として残っている。

一方で、最初から売上にならないと覚悟のうえで、先行投資的・研究的意味合いを込めて取り組む仕事もある。否、むしろ「個人的興味関心」で取り組むと言った方がよいかもしれない。今年制作したDVD「フェアトレードってなあに?」(写真)なんかは、その一つと言える。このDVDは、フェアトレードラベルの普及促進を目的とした約8分くらいの映像で、英国のフェアトレード協会で政策したVTRに、うちの会社で字幕と日本語吹き替えをつけた。「フェアトレード」という言葉は、まだ一般の人々に馴染みが薄いかもしれないが、このVTRを観ると、フェアトレードが何なのかが理解ができて、とても興味深い。

売上に直結する仕事の多くは、単調なものになりがちである。それは、経済原則から考えれば仕方がない。だが、日常そうした仕事ばかりに追われると、閉塞感を覚えてしまう。その意味で、今後もある程度は、個人的興味に引っ張られるがままの仕事にも、取り組んで行きたいと思う。

(DVDは、NPO法人フェアトレード・ラベル・ジャパンにて販売していますので、興味のある方は問い合わせてみてください)

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comments

私のところも今動いている仕事は大小あわせて10本。もちろん1人でこなせる量ではありませんので、3人体制です。毎年、今の時期はちょうど一番忙しい時期なのですが、クライアントさんの多くも忙しいらしく、スケジュールがずいぶんと遅れてきているようです。何とか年内がんばって、佐藤さんのところの仕事に万全の体制で臨みたいのですが・・・。

kageyamaさん、年末商戦大繁盛といった様子でスゴイですね!ウチの仕事は、年明けに具体的にお話しますので、どうぞ無理のない範囲でご検討ください!いつもありがとうございます!

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