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私は寒さが大の苦手である。おそらく、私ほどの寒がりはそうはいないのではないかと思う。逆に暑いのは比較的大丈夫で、夏はクーラー無しで過ごす日も少なくない。ちなみに、私の母は「超」がつくほどの暑がりなので、いつも実家に帰ると「暑い」vs「寒い」論争で折り合いがつかない。多分、体感温度は10度くらいの開きがあるんだと思う。
それにしても今年の冬は寒い。
一体どうしてしまったのだろうかと思うくらいに寒い。
昨晩も、家に帰って寝ようと思ったのだが、布団があまりにも冷たくなっていて、ブルブルと10分ほども震え続けた。寒い、寒い、このまま凍え死んでしまう、本当に死んでしまう…そんなことを考えていたのだが、深酒していたせいもあり、ふと意味も無く「このまま死んだら死んだでいいか」なんて思いが頭を過ぎった。すると途端に、これまでの寒さがウソのように消え去り、身体が何も感じなくなった。
恐らく「寒い」と感じるのは身体の自己防衛反応、「生きたい」と思っている証拠なんだろう。人が感じる痛みや苦しみ、怒り、葛藤…そうした感情の起伏も、きっと「生きたい」あるいは「生きていたい」と思っている証拠なんだと思う。