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今週の日曜日は、事務所のメンバーなど計8名でお花見の予定。…なのにこんな事を書くのは気が引けるが、私は桜があまり好きではない。別に花が美しくないとか、散っていく様が嫌いとか、花見の酔っ払いが嫌いとかいうわけではない。ただ何となく、この季節に一斉に咲き誇る桜の木々を見ていると、ちょっと遣る瀬無い気持ちになってしまうのである。
当たり前だが、桜の花は3月下旬から4月上旬にかけて一斉に咲く。例年、多少のズレはあるものの、これが5月になったり2月になったりすることはない。間違いなく、同じ時期に、ほとんどの木が歩調をあわせたかのように、一斉に咲く。その様子は、自らの意思とは関係なく、内部に組み込まれた遺伝子と周囲の環境に支配され、「咲かされている」ようにも見える。
こうして一斉に咲き誇る桜の花を見ていると、人間も実はそんな予定調和の中で淡々と「生かされている」だけなんじゃないか…と思ったりする。ある科学者が言った「我々の身体は遺伝子の乗り物に過ぎない」という言葉への嫌悪感を、桜の花を見るとつい思い出してしまう。
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