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うちの事務所には、3つの観葉植物がある。二つは「ポトス」でもう一つは「アイビー」。いずれもこの事務所に越してきたときに用意したものだが、うち「アイビー」はほぼ瀕死の状態にある。水をやりすぎたのか、あるいは足りなかったのか。いずれにせよ、「愛情を持って育てる」という基本を怠った結果だと思う。
そういえば以前、「パキラ」を購入して、自宅で育てていたことがあった。そのパキラは池袋で購入したものだったが、展示してあるときから一番下の葉っぱの茎が、ヘンな方向に折り曲がっていた。多分、客のカバンか何かが接触してしまったのだろう。私は、この程度の「怪我」なら、自然と治癒するであろうと思い、気にせずにそのパキラを購入し、家に持ち帰った。だが、パキラの傷はいつまで経っても治らない。1ヵ月、2ヵ月と過ぎても、茎は不自然な方向へと曲がったままだ。私は「自然の治癒力なんて、所詮そんなものか…」と、少しばかり哀しくなった。
でも、考えてみたら、「曲がったまま」でも元気に育っていることの方が、実は正しい自然の摂理なのかもしれない。人間も同じ。身体にハンディを抱えていても、「健康」に生きている人はたくさんいるし、その逆もまた然りである。
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