フリーランスのギャランティ

060929.jpg「年収600万円」と聞くと、皆さんはどう感じるだろうか。「高い」とか「低い」とか「妥当」とか、年齢や仕事によって答えは分かれるだろうが、例えば私くらいの年齢(30代半ば)で年収が600万円だとすれば、「さほど悪くない数字」というのが、一般的な見方に違いない。だが、同じ「600万円」でも、サラリーマンとフリーランス(自営業)とでは、雲泥の差がある。

サラリーマンには、実にさまざまな優遇措置がある。例えば、厚生年金や労働保険などは、半額を会社が負担してくれる。大きい企業だと、残業手当や通勤手当、出張手当なども出る。保養施設を格安に使えたり、低料金の社食を使えたり、格安の社宅に住めたりもする。失業したら失業給付金が至急され、仕事中に怪我をしたら、全額を労災が負担してくれる。

一方、フリーランスは、こうした恩恵を何一つ受けることができない。65歳になってもらえるのは、スズメの涙ほどの国民年金のみ。仕事で仕様する消耗品、光熱費なども、すべて自己負担。名刺や手帳等の必需品も、自分の財布から出さなければならない。

思うに、サラリーマンの「年収600万円」は、フリーランスだと大よそ「800万円」くらいに該当するのではないか。フリーランスの年収を聞いて「儲けてるなぁ…」なんて安易に言う人がいるが、2~3割は割り引いて考える必要がある点を強調しておきたい。

comments

こんばんは。お世話になっております。私が聞いたところによると、退職金や年金を含めた老後のことを考えた場合、フリーランスがサラリーマンと同等となるには、サラリーマンの3倍は稼がないといけないと聞きました。それなのに税金は・・・。大変です。

kageyamaさん、早速のレスありがとうございます。この辛さ、なかなかサラリーマンには分かってもらえないですよね。3倍というと1800万円ですか。もはや一睡もできませんね(笑)。