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郵政民営化を見据えてか、最近は郵便局もさまざまなサービスを展開している。年賀状の「駅売り」なんかも、そんな営業努力の一つ。郵便局のロゴの入った法被をまとった局員が、「いらっしゃいませ…年賀状は…」と、いかにも慣れない掛け声で呼び込みをしている姿は、何とも微笑ましいというか痛々しいというか、少々気の毒な思いすらしてくる。
そんな努力に報いたい…と思ったわけではないが、飯田橋の駅売りブースで年賀状を購入することにした。すると「くじを引いてください」とのこと。早速やってみると「2等」が当たった。すると局員が「こちらです」と20センチ四方ほどの箱を差し出してきた。「これ、何ですか?」と聞くと、「貯金箱みたいな…、筆立てみたいな…、そんな感じです」と、実に申し訳なさそうに答えてくる。
事務所に帰って、箱をあけてみると、写真のようなオブジェが出てきた。昔の円柱型の郵便ポストをモチーフにした貯金箱。背面には、ペン立てのようになっている。「このセンスはちょっと…」と、寺井女史も絶句。郵政民営化の必要性を思わぬ形で痛感してしまった。
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