日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |
8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 |
15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 |
22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 |
29 | 30 | 31 |
以前、原作を読んで「面白い!」と思ったことから、ぜひ観てみたいと思い続けていた映画『嫌われ松子の一生』をようやく観ることができた。一般的に、原作を読んで「面白い」と思った作品は、映画化されたものを観ると「つまらない」と感じるケースが多い。私の場合、ジョン・グリシャムの『ペリカン文書』『ザ・ファーム』なんかがその典型例で、観終わった後の失望感は大きいものがあった。
それでも懲りることなく、原作が面白かった作品は、必ず映画も観るようにしてきた。だが、その期待はことごとく裏切られ、「面白い」と思えるものはほとんどなかった。だが今回は違った。原作を読んでいるのに面白い。いや、原作を読んでいるからこそ面白いと心から思えた。こんな経験は初めてのことかもしれない。
原作を読んだあとの映画に失望する理由として、
(1)原作で作り上げられたイメージと実写のイメージが異なる。
(2)長編の原作を無理やり2時間に押し込めているため、シナリオに歪みが生じている。
などが考えられる。『嫌われ松子の一生』も、上記2点からみれば、確かに該当する。なのに面白いと思えたのは、作品をきちんと噛み砕いた上で、原作とは異なる、独立した一つの作品として、作り上げているからなんだろう。
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.con-text.co.jp/mt/mt-tb.cgi/324