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まだ勤め人だった頃、朝起きるとなんとなくテレビをつけて「めざましテレビ」(フジテレビ)を見ながら朝の支度をするのが日課となっていた。そしていつも「血液型選手権」というコーナーを見て、自分の血液型の順位をチェックしてから家を出る、というパターンを繰り返していた。何だか普通のサラリーマンだったんだなぁ…と、今はテレビさえつけず、「運勢」なんてこれっぽっちも信じなくなってしまった自分にとって、当時の自分はまるで別人格のように感じてしまう。
でも、昨日は「運勢」が悪いとしか思えないほど、痛い出来事に畳み掛けられた1日であった。取材を断わられたり、面倒な問い合わせに忙殺されたり、校了直前のゲラに大量の修正が入ったり、パソコンの調子が悪かったり、大雨に打たれてびしょびしょになったり…。まあどれも些細なことではあるのだが、小さなジャブも山のように浴びると、さすがにダウン寸前にまで追い込まれてしまう。
そんな調子で、当初は翌日の出張に備えて10時頃には帰る予定だったのが、すっかり深夜になってしまった。さあ、一つメールを送って帰宅しよう…と思った矢先、うちのサーバの調子が悪く、解決に手間取って南北線の終電を逃してしまった。仕方なくJRで帰ろう…と思ったら、架線故障により駒込駅で足止め。やむなくタクシーで帰ろうと思ったら、ものすごい行列。24時間営業のジョナサンで時間を潰そうと思ったら、清掃中につき閉店中。仕方なく約3キロの道のりを歩いて帰ったら靴擦れで出血。家に着く頃には、もう身も心もボロボロになってしまった。
こういうのを「厄日」というのだろうか。でも考えてみたら、靴擦れを除けばどのトラブルも次の日に持ち越さないものばかり。本物の「厄日」はこんな生ぬるいものじゃないんだろう。今日もまた、気持ちをリセットして新たな1日をスタートできることに感謝せねば。