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政見放送ほど、退屈で見たくない番組はない。そう思っている視聴者も多いに違いないが、ある候補者の政見放送が「Youtube」にアップされ、100万ヒットを記録するほどの大反響となっているという。その人物とは、東京都知事選挙に立候補している外山恒一氏である。
私も視聴したのだが、もう度「肝を抜かれた」の一語。「有権者諸君!この国は最悪だ。」で始まり「もうこんな国は滅ぼせ。あれこれ改革して問題が解決するような、そんな甘っちょろい段階ではない!」といった調子で、毒を吐きまくる。自称「革命家」とのことだが、一つひとつの言葉に込められた魂の「叫び」は、どこか我々の奥底に響くものがある。中でも、「今はもうスクラップ&スクラップ!」の台詞には、色んな意味でノックアウトされてしまった。
一つ思ったのは、こういった少数派の人間が、都知事選に立候補できるというのは、まだ日本も正常な社会だということ。恐怖政治化が進み、そんな門戸すら閉鎖される日が来るのは、そんな遠くないような気がする。