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今日、日本漢字能力検定さんのお仕事で、とある企業の会長さんのインタビューに同席させていただいた。「ある企業」とは、日本が世界に誇る「超」がつくほどの大企業である。インタビューは40分ほどだったが、短い時間の中で、印象に残る言葉がいくつもあった。中でも一番印象的だったのは、「企業の社会貢献」について語った、次のようなフレーズであった。
「企業にとっての最大の社会貢献は、本業できちんと利益をあげて、税金を納めることだと思います」
昨今、CSRという言葉が世に普及し、多くの企業が環境保護活動や地域貢献活動などに取り組んでいる。だが、利潤追求団体である企業が、ブランド価値の向上のためだけにそれだけの自己犠牲を払うものか、「社会貢献」を隠れ蓑にした節税だったりしないのか、と眉唾に見える部分も少なくない。(うがった見方かもしれないが…)
そんな中、小細工無しに真正面から営利活動に尽力し、儲かった分はきちんと申告して、税金として国全体に還元しようという姿勢には、ある意味で潔い。その企業が毎年確実に黒字を計上し、膨大な税金を納めているからこそ、そうした言葉も説得力がある。
企業は「利益」で、政治家は「政策」で、歌手は「歌唱力」で、その価値が計られるのが本来あるべき姿。小手先の演出で誤魔化そうとするのは、「実力」が不足している証拠なのではないか。ふと、そんなことを思ってしまった。
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