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その昔「期末テスト」というのがあったが、今まさに「期末」を迎えている。といっても、別に連立方程式や漢文や科学の公式を覚えているわけではなく、ただひたすらにエクセルのシートを開いて、数字を打ち込み、会社の預金通帳や領収書と睨めっこをしてるのである。そう、「期末」とはすなわち、会社の決算の「期末」なのだ。
うちの場合、収益試算を数ヶ月単位で分析しながら舵取りをするというより、むしろ会社の経営は「キャッシュフロー(預金残高)」を拠り所に動かしている。要は利益のプラスマイナスよりも、預貯金の残高を見ながら、モノを買ったり、人を雇ったり、節約をしたりしているのだ。だから、正直なところ、期末が来るまで当期の利益がどうなっているのか、感覚的な部分でしかつかめていない。
そのため、会社の1年間の成績が、すべてこの期末に「数字」として明らかになる。その意味では、まさに会社としての「期末テスト」を迎えているといってよい。ちょっとドキドキ。学校の期末考査と違うのは、あまりよい点数を取ると、莫大な法人税を課されるので、手放しで喜べないことか。