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NHKエンタープライズが、2008年に大河ドラマ「篤姫」を放映するにあたり、「篤姫」を商標登録したことが明らかとなった。その結果、地元にある鹿児島の企業等が「篤姫」の名の付いた商品を販売する場合に、3~5%の使用料をNHKを支払わなくなったという。こうした状況に地元企業の困惑は大きい。
個人的な感想として、NHKが「公共放送」という立場を取るのであれば、こうしたロイヤリティを求めるのは、根本的に間違っていると思う。もし、NHKが「公共」の放送局であり、他の企業の独占を封じる策としての商標登録であれば、3%の使用料は取りすぎであろうし、「公共」ではない一般の営利団体なのであれば、国民から受信料を取るべきではなかろう。
今、多くの企業が、安定と成長を目的に「既得権益」を得ようと躍起になっているが、今回の一件は、こうしたトレンドが悪い形で現れたものかもしれない。それにしても、自分たちが創り出したわけでもない言葉を独り占めしようとする行為には、人間の浅ましさが感じられて辟易させられる。
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