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世界陸上が終わった。今回はあまりちゃんと見れなかったが、どうやら世界記録が生まれなかった模様。投てき競技の中にはもう20年以上破られていない記録もあるそうで、ひょっとしたら人類の肉体を追求する作業も、一定の限界値を迎えているのかもしれない。
ところで、マラソンの世界最高記録はポール・デルガドの2時間4分55秒。私が物心ついたころは2時間8分台が世界記録だったので、この20年ほどの間に4分も縮まった計算になる。この調子で行けば、20年後には、2時間を切る選手が現れ計算になるのだが、きっとどこかで「頭打ち」になる時期がくるんだろうと思う。
ふと、「最速記録」があるなら、「最遅記録」なんていうのもあるのだろうかと調べてみたらあった!しかも公式記録で。記録は、なんと「54年8ヶ月6日5時間32分20秒3」。スタートからゴールまで、半世紀以上も要したことになる。
この記録の持ち主は、日本の金栗四三。もちろん、その間ずっと走り続けていたわけではない。1912年のストックホルム五輪で、途中棄権したのだが、その意思が大会関係者に伝わらず「失踪・行方不明」の扱いのまま半世紀が過ぎ、67年に市の式典で呼ばれて残りの距離(100メートルほどだという)を走破した末の記録だったという。
記録は破られるためにある。だが、この記録だけは100年が経っても、1000年が経っても破られないような…。
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