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校正作業の極意

070912.jpg編集における大切な仕事の一つに「校正」がある。メーカーで言えば品質保証のための「不良品チェック」や「保守・点検」に該当するもので、これをいい加減にすると、後々命取りになるケースもある。例えば、時刻表の数字に一つ間違いがあったとすれば、その影響で多くの人が大迷惑を被るに違いない。

その意味で、校正の仕事は「相手を信頼してはダメ」な仕事と言える。失礼な話かもしれないが、ライターさんの原稿を「この人なら大丈夫だろう」と太鼓判を押して読み込んでいても、細かな誤字を発見することはできない。たとえ信頼できる人の原稿であっても「この人は信頼できない!」と自らに催眠術をかけ、疑いながら作業に挑むことで誤字は発見できるのである。言ってみれば、校正作業においては「性善説」の立場を取ってはいけないのである。逆に、人と会う仕事においては「性善説」の立場を取り、相手を「いい人」と思って信頼して進めなければ、良い仕事はできない。

今日、そんな話をある取引先の方にしたところ「空港の整備士や校正作業員などは、心的な不安やストレスが強いせいか、平均寿命が短いそうですよ」との話をしてくださった。きっと「性悪説」な生き方は、長生きしないんだろう。逆に「営業マンは長生き」なのだとか。何となく分かるような…(笑)。

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