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商業至上主義もいい加減にしてくれ

071015.jpg私は大の格闘技が好きで、中でもボクシングはよく見る。残念なことに日本でのボクシング人気は低く、マイクタイソンや辰吉丈一郎など、突出した実力と個性を持った人間が現れた時だけ、一時的な盛り上がりを見せる程度にすぎない。スポーツとしての成熟度が増した結果として「判定」が増え、K1や総合格闘技などに比べて派手なKOシーンが少なくなったことが、人気凋落の一因かもしれない。

しかし、いくら人気凋落に歯止めをかけようといっても、こんな試合を見せられたのではたまったもんじゃない。どう考えても、まだ世界レベルに達していない18歳のボクサーをドラマ仕立てで世界戦に挑戦させ、さらには、過剰なプレッシャーに潰されるかのごとく反則行為を犯すと、一斉に悪者扱いをして叩きまくる。聞いたところでは挑戦者側のファイトマネーは1億円にも達していたというが、はっきり言ってそんな価値ある試合にはまったく見えなかった。

政治や行政、企業経営などは、ある意味で商業主義と無縁ではいられない。スポーツもまったくの無縁でいられるわけではないが、そんな商業至上主義的な匂いを、グラウンドやリングの上で感じさせてしまってはファン離れを加速させるだけであろう。思わず「いい加減にしてくれ」と言いたくなった。

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