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土曜日、DVDの撮影でお世話になっている劇団印象さんのお芝居を観に、新宿のタイニイアリスへ行ってきた。劇団印象は、20代の若い役者さんたちを中心に活動している劇団で、公演は今回が9回目とのこと。今回の公演タイトルは「青鬼」。人間の“食べる”という行為に焦点を当てた作品で、90分間大いに楽しませてもらった。
…が、公演が終わった後、少々暗澹たる気持ちになった。誤解のないように言えば、芝居が面白くなかったわけでも、質が悪かったわけでもない。芝居にさほど詳しくない私が見ても、舞台の水準は極めてハイレベルだと分かった。むしろ、20代中心のスタッフがこれだけの質の高い芝居を自らの手で作り出してることに、驚きを禁じえなかった。想像性豊かな脚本、迷いのない演技、細部に行き届いた演出。どれ一つとっても、プロフェッショナルであったと思う。
よく知られるように、お芝居やお笑いは、その道のプロとして食べていける人が、ほんの一握りに過ぎない。多くの人たちは、副業で稼ぎ、合間を縫って稽古と公演を繰り返している。そのうち、副業が本業となり、その道から足を洗う人も少なくない。彼らほどの才能と情熱を持った人たちが10年後、芝居から「足を洗っている」可能性があるのだろうか…。そんな可能性を自分勝手に思い描き、少々「暗澹たる気持ち」になってしまったのだった。
もし、10年後、彼らがまだ今回のように生き生きと芝居をしているようなら、ぜひ新宿に足を運んでみたいと思う。
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