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東京オリンピック

071130.jpg日本でオリンピックが開かれたのは過去3回。1964年の東京五輪、1972年の札幌五輪、1998年の長野五輪であるが、東京・札幌の2大会は私が生まれる前の大会なので、リアルタイムで見たのは98年冬季の長野五輪のみとなる。すなわち、日本で開催された夏季五輪というものを見たことがない。

私が生まれる8年前に掲載された東京五輪は、まさに国を挙げての大事業だったようで、新幹線やモノレール、首都高などの整備なども、この大会を目標として進められたという。当時日本は、高度経済成長の真っ只中。今の団塊の世代よりも上の人たちにとって、東京五輪は「右肩上がり」な時代のシンボルとして、記憶に刻み込まれているに違いない。見方を変えれば、日本の経済成長あっての五輪であり、五輪あっての経済成長だったとも言える。

それから約40年の歳月が経ち、再び東京で五輪を開く計画が進んでいる。だが、時代が「右肩上がり」から「持続可能」を求めるようになった今、果たして本当に東京で五輪を開催する意義や必要性を見出せるのかどうか、微妙なところであろう。

とは言え、世界のトップアスリートたちによる競演を日本という地において「見たいか、見たくないか」と問われれば、間違いなく「見たい」。そんな自己矛盾に日々悩んでいるが、内情に詳しい人の話では「東京は3番手評価。厳しい」とのこと。東京での五輪を望むより、「海外まで出掛けて生で見る」を実現させる方がいいのかもしれない。

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