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OECDが各国の15歳の子どもを対象に実施している「PISA」の調査結果が公表となった。前回(2003年)、日本の子どもの読解力低下が明らかとなり、学力低下論争を呼ぶ一因ともなった調査だが、今回もまた波紋を呼びそうなデータが明らかになった。
特に問題視されているのが、科学的リテラシーの順位で、前回2位から4ランク下がって6位。数学的リテラシーが10位、読解力が15位なので、ついにベスト5に一つも入らないこととなった。原因は一体何なのか。ゆとり教育による授業時数削減も一因であろうが、それだけでは片付けられない複雑な要因も絡んでいるように思う。
試しに問題をやってみたのだが、率直な感想として、下がったのは科学的リテラシーではないのでは…との疑念が生じた。問題自体はさほど難しくない。だが、それ以上に問題の趣旨をきちんと読み解くことが、今時の子どもには難しいように思えた。きっと「読解力」は、あらゆる教科の基礎となるのだろう。
ちなみに上位はフィンランドや香港、韓国などで占められ、ヨーロッパの先進国であるイギリスやドイツ、フランスなどは、いずれの領域も日本より下位に甘んじている。学力が高いのは悪いことではない。だが、不必要に順位ばかりを追い求める必要は、もはやない段階に来ているのかもしれない。
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