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今の世の中にかけているものとは何か-様々なものが挙げられるだろうが、私は「当事者意識」が最も欠如しているのではないかと思う。大きな単位で言えば“地球”や“国”、小さな単位で言えば“会社”や“家族”などの集団に人間は属している。自分がその一部を構成しているのだという意識が、決定的に欠如しているのではないだろうか。
もちろん、自らの反省も踏まえての話だが、例えば地球温暖化問題などは、地球の構成員であるという認識がなければ、日常的に省エネを意識した行動ができるはずはない。だが、地球を少しずつ破壊しているのは紛れもなく人類であり、その最小単位は個人である。つまり、一人ひとりが平等に、温暖化問題に対して責任をもっていることになる。
視点を国に変えても同じである。私たちは、どこか政治家官僚が行う政策に対して、「自分とは無関係の人間がやっていること」と突き放した見方をしている。日本が抱える700兆円もの借金も、「自分とは無関係」と思っている人は多いに違いない。
建設的な批判は大いに結構だが、突き放した悪口や不満は、当事者意識の希薄さの表れに他ならない。構成員の一人という意識があるのならば、問題を自らの問題と捉え、「何とかせねば」「自分にできることは何か」と考えるのが、正しい考え方であろう。こうした意識を持つことは、メディアの風潮に踊らされないためにも大切だと思う。
いきなり“地球”や“国”の一員であるという意識を持てとは言わない。だが、たかが数百人、数十人規模の会社で、当事者意識を持てないようでは、その会社に未来はない。そして、世にそうした会社が数多くはびこるようであれば、日本にもまた未来はない。