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先週の土曜日、ゲラを読む仕事を大量に抱えていたのだが、事務所で作業するにはどうにも気持ちが乗ってこない。ということで、ちょっとした旅に出て、電車の中でゲラを読むことにした。向かった先は甲府。山梨県立科学館で開催されているプラネタリウム「星つむぎの歌」を見に行くことにしたのだった。
プラネタリウム「星つむぎの歌」を見に行ったのにはワケがある。「CUE」の表紙を描いてくださっているDenaliこと大野舞さんが、このプロジェクトの絵を担当しているのである。すなわち、彼女の素敵な絵がプラネタリウムの巨大スクリーンに映し出されるわけで、「これは見ておかねば」と告知があった頃から思っていた。そんなこんなで鼻息を荒くして「特急かいじ」に乗り込み、甲府へと向かった。
車内では「午後の紅茶」を飲みながらゲラ読みに没頭。不思議に事務所にいる時よりも、圧倒的に集中できる(電車が揺れるので赤字を入れるのが難儀だが…)。約1時間半で甲府に到着。タクシーに乗って科学館へと向かった。
「星つむぎの歌」は、全国各地から星に関する詞を公募し、一般の人々から集まった詞を覚和歌子さんが一つの歌詞に集約し、それに財津和夫さんが曲を付け、平原綾香さんが歌うという一大プロジェクト。この歌をメインテーマとしたプラネタリウム「星つむぎの歌~オルゴール使いの巻~」のイラストを大野さんが手がけているわけで、いよいよDenaliさんも全国区になってきたかと感慨深く思った。
プラネタリウムは文句なしに面白かった。そして、巨大スクリーンに映し出されたDenaliさんの絵は、その幻想的な物語ととてつもなくマッチしていた。でも、一つだけ言わせてもらうと、50分はちょっと短すぎる。だって、こっちは往復3時間をかけて来ているんだもの(笑)。個人的には、もう少し前半の星の説明をじっくり聞きたかったなぁと思った。
…と、少々時間が余ったので、帰りは愛宕山の上にある科学館から、甲府駅まで山道を歩いて見ることにした。…が、これが大誤算。思いのほか山道は急で、途中乾いた落ち葉に足をとられて何度も転びそうになった。駅に着いた頃には、もう膝ががくがくの状態。その後2日間は、ひどい筋肉痛に襲われてしまった。翌日、山梨に住む大学の先生にそんな話をしたところ、「それは無茶ですよ…」と笑われてしまった。
プラネタリウム「星つむぎの歌」は、一部の期間を除いて4月6日までやっているようです。山梨方面に行く機会がある方は、ぜひ観にいってみてください。
【山梨県立科学館 星つむぎの歌~オルゴール使いの巻】
http://www.kagakukan.pref.yamanashi.jp/cms/event.php?id=187
※写真は、山梨県立美術館から撮影した甲府市街の風景。遠く向こうに富士山が見えます。
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