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仕事の打診を受けたものの、お蔵入り――自営業をしているとそんなケースは日常茶飯事である。映像の話、本づくりの話、Webサイト制作の話等々、「こんな仕事があるのだけど…」と相談されはするものの、諸事情で企画がボツになったり、他の制作会社ですることが決まったりというパターンである。もちろん「まだ未確定の話だけど…」と前置きされているので、こちらとて何のわだかまりもない。第一、そんなことを気にしていたら、自営業なんぞできるはずもない。
だが、ふと自分の会社のことを考えると、「まだ未確定の話だけど…」とクリエイターに見積りを発注したり、内容にまで踏み込んで相談するケースは、極めて少ないように思う。ほとんどの仕事は、発注が確定した時点で打診し、必ずフィニッシュまでもっていっている。自営業をされている方なら分かると思うが、うちほどの小規模プロダクションが、そんな仕事の仕方をできているのは、ある意味で不思議なことかもしれない。
それは、クライアントから仕事の打診を受けた際、実制作を担うクリエイターを探す前にに、私自身が「できます」と返事をしてしまうからに他ならない。仕事の打診を受けた場合、多くのプロダクションは「できる」か否かに不安に感じ、先にクリエイターを探して確約を得てからクライアントに返事をする。一方、弊社の場合は、先に「できる」と返事をし、発注が確定してからクリエイターに打診をする。だから、「まだ未確定の話だけど…」という形で仕事を振るケースは極めて少ない。
クライアントに「できる」と即答できる背景には、どんな仕事が来てもこなせるだけ、信頼できるクリエイターのネットワークがバックに控えているからに他ならない。それこそがコンテクストが有する最大の価値であると自負している。