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キミはまだ若い

080319.jpg昔からそうなのだが、「キミはまだ若いから」と言われることに対し、強い嫌悪感を覚える。年齢は関係ない。実力だけが勝負。そして自分の実力はきっと「若く」はないはず。きっと心の中でそう思っているからに違いない。事実、普通の勤め人以上に、個人の「腕」が問われるフィールドに自分は立っているし、「青い」仕事はしていないと思う。

日本人の意識は「学年」という区切りに強く縛られている。自分の学年を基準に「先輩」「後輩」を分け、後輩たるものは先輩に敬語を使う。その関係性は社会人になってからも続き、会社に入って数年は「入社年次」の力学が強く働く。言ってみれば、会社の中にも「学年」があるようなものだ。

とはいえ、「学年」に支配された社会的構造、それに付随する慣習を否定する気はない。先輩・後輩の関係性、仕事における上下関係は、むしろフラットな関係性よりも心地よく、楽でいられるようにも思う。どちらかといえば「体育会系」の私は、そうした関係性が嫌いではない。

しかし矛盾するようだが、「若さ」を理由に甘くみられたり、気を使われたりすることは好きではない。「キミはまだ若いのだから」という発言のどこかには、年齢を重ねていることに対する驕りが見え隠れするのだ。…と、こんな事をつらつらと書いたが、思えばここ数年は「キミはまだ若いから」なんて、言われなくなった。きっと、自分はもう「若く」ないんだろう。

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