2009年03月
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先週の後半、急激に気温が上がったことから、目を覚ましたかのように桜が開花した。その咲き方は、まるで人を驚かせようとしたかのように、何の前触れもなかった。毎年、桜が咲くと春の到来を感じ、ちょっと感慨深い思いがするのだが、今年は心の準備ができていなかったせいか、今ひとつ春なのだという実感がわいてこない。
←飛鳥山公園の桜

少しは春らしい感傷に浸りたいと思い、土曜日の昼、家の近くにある桜の名所・飛鳥山公園へと出向いた。だが、例年のことだが、ここの桜は今ひとつといった感じ。園内が花見客だらけで、酔っ払いの奇声があちこちから聞こえてくるせいなのか、それともロケーション的に好みではないからなのか、理由はよく分からないが、今年も足を運んだことに後悔をしてしまった。そもそも花見は「花より団子」が基本。私みたいに、桜をじっくり鑑賞したいと思う人は、休日の飛鳥山公園なんかには行かない方が懸命なんだろう。

今日はそんな不完全燃焼な思いに悶々としていたのだが、午後から雨が上がったこともあり、どうにも我慢が利かなくなってしまった。このままでは仕事にならん!ということで、仕事をサボって、東京で一番好きな桜を観に行くことに。出向いた先は青山墓地。西麻布へ通じる道の「桜のトンネル」が大のお気に入りで、例年欠かさず観に行っているのだ。

実際に行って見ると、昨日からの雨で少々花びらが散ってしまってはいるが、その美しさはやはり素晴らしい。きっと、奥行きのあるロケーションが、桜の妖艶さを引き立てているんだろう。やっぱり桜はこうでないと!!
←青山墓地の桜

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