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離任式

080425.jpg今日は、取材でお世話になっている中野区立沼袋小学校にお邪魔し、「離任式」の様子を撮影させていただいた。私が子どもの頃、離任式といえば4月の始業式前後にやっていたような記憶があるのだが、少なくとも昨今の東京では4月下旬に行うのがスタンダードらしい。子どもたちにとっては、約1ヵ月ぶりの再会となるわけだが、その分、別れの寂しさも大して沸いてこないのでは…などと思いながら、式の様子を見ていた。

だが、そんな私の憶測は、まったくもって的外れだった。児童が先生への「別れの言葉」を読み上げはじめると、しばらくしてその子は声を詰まらせて泣き始めた。他の児童たちも、何人かは下を向きながら肩を揺らしている。6年生の児童の中には、一目をはばからずに号泣している子もいる。今どきの子は、もっとサバサバしているものだと思っていた私は、少々冷や水を浴びせられたような気持ちになり、不覚にももらい泣きをしてしまった。

私は小学校時代、離任式で泣いた記憶がまったくもってない。そればかりか、泣いていた友人も思い出せない。時代的な心の育ち方の違いなのか、あるいは先生に恵まれていなかっただけなのか…。沼袋小は、「実践型コミュニティースクール」として全国的にもよく知られ、子どもと先生との係わりも深く、その分、思い出もたくさん詰まっているのかもしれない。

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