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今日のYahooニュースに、こんな話が出ていた。以前、生活保護を受けていた70代の女性が、年金受給者となった後にコツコツと貯金をためて、市に「恩返しがしたい」と100万円を寄付したのだという。寄付を受けた茨城県取手市では、その寄付金を車いすの購入資金に充てることにした。
生活保護の受給は国民の権利の一部であり、当然、返納する義務なんかない。最近では「経済的に困ったら生活保護を受ければよい」という安易な考えが広がり、不正受給をたくらむ人間も後を絶たないという。こうした現象も、権利意識の拡大が生んだ社会的歪なのだろうが、こうした美談を聞くと、世の中の悪しき風潮との対比が鮮明な分、必要以上に感動してしまう。
市に寄付をした女性は「これで肩の荷がおりました」と言って、役所を後にしたという。そんな「肩の荷」を持った人間が、今の日本に果たしてどのくらいいるのだろうか。今の自分にもきっと足りていないとは思うが、この女性のような責任感や義務感をもった人間として生きていきたいと思う。
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