2009年03月
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ユキチャン

080619.jpgヤフーの「トピックス」のコーナーに競馬ネタが取り上げられるのは、さほど多くない。ダービーや有馬記念などのビッグレースがあるときか、もしくは払戻金の記録が更新されたときくらいなのだが、久々にそれ以外のネタが、掲載された。JRA所属の白毛馬・ユキチャンが関東オークスという重賞を制したのである。

競馬を詳しくない人からすれば、なんのことだかさっぱり分らないだろうが、競馬において「白毛」が勝つこと自体、歴史的な快挙と言える。何しろ「白毛」が産まれる可能性は、2万分の1程度。サラブレッド全体の0.005%にしか満たないのである。「白色の馬は珍しくないじゃないか」という人もいるかもしれないが、オグリキャップなどの白色の馬は「芦毛」と呼ばれ、純粋な白ではなく、特に幼少期は黒っぽい色をしている。

一方の「白毛」は生まれながらに頭からしっぽの先まで真っ白で、何の混じりっ気もない。JRAで白毛が初勝利を飾ったのは2007年4月。ホワイトベッセルという馬だったのだが、その妹であるユキチャンが、重賞制覇というある意味でとんでもない快挙を達成したのである。

しかも勝ち方が半端ではなく、8馬身差という超がつくほどの楽勝。ジョッキーは武豊。次走はジャパンダートダービーという「G1」に挑戦する。ここを勝ったらさらなる快挙だが、ここは相手も数段強くなるし、容易ではないだろう。だが、俄然応援したくなってきた。がんばれ!ユキチャン!