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五輪の野球で、星野ジャパンが準決勝、3位決定戦で敗れ、メダル無しに終わった。以前、ブログでも書いたが、私自身は五輪の野球にあまり存在意義を感じていないし、ロンドンで無くなることも、ある意味では妥当だと考えている。しかし、ちょっと世論が監督や選手に辛辣すぎるので、書かせてもらう。
今朝のテレビで「日本の敗因は?」という世論調査の結果を紹介していたが、一番多かったのは「監督の采配」であった。なるほど、代表選考や投手起用において、一般の人たちから見れば「なぜ?」と感じる部分は少なからずあったかもしれない。
しかし、監督という当事者にしか分からない内々の事情というものがある。前回W杯の時、リーグ戦ではスタメン落ちもしていたガンバ大阪の宮本が日本代表に選出されたことがあった。理由はチームとしてのまとまりを生むためだが、こうした采配はチームの事情をよく知る人間にしか分からないであろう。
調子が悪い投手をあえて代表に選び、大事な場面で投げさせる。外部の第三者からは「なぜ?」と思える采配も、内部の当事者には相応の理由があるからそうするのであって、その辺りの事情を汲もうとせずにこき下ろすのはいかがなものであろうか。
そういえば以前、ある学校で保護者が先生方の授業を評価するという試みを取材させていただいたことがあった。授業を見た保護者は、ある先生の授業方法について、多くの点で疑問を抱いた。しかし、後に先生と保護者が話し合いの場をもち、児童の人間関係やその日の出来事などを説明した結果、疑問のほとんどは氷解した。
当事者には、当事者にしか分からない事情というものがある。星野監督は「私の責任」「私の采配ミス」とコメントしたが、これは選手をかばうための発言であり、自身が振るった指揮に後悔はしていないであろう。いい加減「犯人探し」をするような風潮は、改めた方がいいんじゃないだろうか。
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by 招き猫男 :2008年08月28日 02:21
金メダルの韓国は、キューバの五輪直前合宿の
誘致に成功し、五輪前に練習試合までしたそうな。
そうした国を挙げての取り組みが金メダルに直結
したと思う。
翻って、日本のNPBや12球団のオーナー達は、
何をしてきたのか、いや何をしてこなかったのか。
五輪直前のオールスター戦は本当に必要だったのか?
五輪期間中のリーグ戦を完全に休止し、もっと
チームのバランスを度外視した選手選考をしやすい
環境を整えられなかったのか?
4番は金本だろ、普通。左の先発2枚をソフトバンクから
選んだから松中までは呼べない、
田中マーくんとともに岩隈まで呼ぶのはマズい、みたいな、
チームバランスへの配慮があっては、最強チームを
作れるワケがない。
責任は選手や監督といったユニフォーム組にあるのでは
なく、背広組にもたっくさんあると思う。
ま、あとは「兵役免除」がデカいんだろうーなぁ・・・。
by satoh :2008年08月29日 01:45
招き猫男さん、長文コメントありがとうございます。改めて「星のジャパン」が多くの期待を背負っていたことを痛感しました。野球選手は幸せですね。
あんまり「敗因」を分析したくはないのですが、あえて挙げれば、国としての姿勢の差なんでしょうね。換言すれば、日本の野球界は、五輪を重視していなかった、どこか「この程度で勝てる」と思っていたんでしょうし、背広組みも私たち国民も、選手個々の実績や能力を見て「金メダルが取れるはず」とどこかで慢心していたように思います。
とにもかくにも興味はWBC。メジャーの一線級が勢ぞろいし、日本はイチローや松井、松坂が名を連ねる「本気」の戦いがみたいものです。