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今の世の中、「分煙」が当たり前になってきている。どの会社、どの施設に行っても、喫煙できるスペースは限られており、中には「全館禁煙」なんて建物もある。特に都内では、路上喫煙も厳しく取り締まられ、罰金まで科される。喫煙・禁煙の区別がないのは、居酒屋くらいであろうか。いずれにせよ、愛煙家にとっては肩身の狭い世の中であろう。
私の場合、小学生の頃に父が癌(ガン)になり、家庭がたいへんな状況に陥ったことから、「タバコは一生吸わない」と心に決め、以来一度たりとも吸ったことがない。「今時珍しいね」と言われるが、たとえ非行に走ってバイクに乗り回すようなヤツになっていても(そんなことはないと思うが・・・)タバコだけは、吸わなかったと思う。事実、大学時代には友人に勧められたこともあるが、頑なに拒み続けてきた。この辺の頑固さは、今も昔も変わらない。
かといって、タバコを吸う人間が「嫌い」なわけではない。周囲にはタバコを吸う人がたくさんいるし、煙を浴びても別段不快になることはない。むしろ、「嫌煙権」をかざして、タバコを吸う人をまるで悪者かのように糾弾する人の方が、懐の狭さが感じられて「苦手」である。ただ、タバコをファッションのように、カッコつけて吸っている奴がいたとしたら、それは「カッコ悪いな」と思う。
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